同時期、よく聞いた楽曲に、ラベルの「ボレロ」がある。管弦楽曲としてはあまりに異質な構成に、はじめて聞く人は理解不能になるかも知れない。というよりも、いったいいつまで繰り返されるのだろうか?とあきれてくるのかも知れない。事実私はそうだった。だが、毎日吹奏楽の練習に明け暮れていた私には、各楽器の特徴とその音色や奏法に知るにはたいそう興味を持った楽曲である。もっとシンプルにはオーケストラにはいろんな楽器があるものだと。
また、三連符の練習にもなった。というより、日本人にとって西洋音楽における三連符、ならびに三拍子は鬼門だと思う。よく指導指揮者に言われたものだが、日本人の三拍子は、ワツルではなく花笠音頭になってしまうとその音楽的素養の差はいかんともしがたいというのだ。確かに三拍子は難しい。アン、ドウ、トワ、1,2,3,と華麗に刻むにはどうしたらいいかと悩むのだが、ワツルを踊れと言われてもそれこそ盆踊りになってしまう。
そんな悩みはある日解決した。平泳ぎが得いだった私は、泳いでいたときにこれがもっとも三拍子に近いと感じた。以来、平泳ぎで華麗に三拍子を踊ることができるようになり、そのリズム感も養われたのである。
紹介するアルバムは、カラヤン録音であるが、SMH-CDでプレスされたもの。先に紹介した「展覧会の絵」と「海」が収録されており、これも当時LPで購入したものであり、時折、針をのせるアルバムである。