中学三年の吹奏楽コンクールの自由曲選択の話し。
指導指揮者が、三年生で相談して好きな曲を自由曲として選んで良いということとなった。リーダー格だったのは、トランペットの1番である私とトロボーンの1番とホルンの1番の管楽器の面々(二人は後にプロの奏者を目指した)。
毎日、あれだこれだと議論したが、結局選んだのが、ワーグナーの歌劇「ローエングリン」第三幕序曲と結婚行進曲。
この楽曲には特にトロンボーンが飛びついた。何せ、ここぞとばかり張り切れる、それもこれでもかと体力の限界に挑むようなフォルテシモで吹きまくれる。実際、本番では息も絶え絶えになっていた。来る日も来る日も、「あの」フレーズを練習するのである。スライドワークもかっこつけて。
しかし、コンクールでの審査員のコメントは、「選曲に難あり」だった。うーん、そうかも知れない。オーケストラでもコントラストの難しい曲だ。
勇ましい前奏曲が終わると、誰も知っている「結婚行進曲」となる。結婚行進曲は、ワーグナー作曲のこの曲と、メンデルスゾーンの結婚行進曲が2大楽曲だが、検索するなら「婚礼の合唱」で検索するとワーグナー作曲が一発で引ける。どうも使われる場面が違うそうだが、ワーグナーのそれは、チャペル挙式の新婦入場が一般的らしい。
で、コンクールでこの曲の時になると会場からざわめきが起こった。当然といえば当然かも知れないが、歌劇の内容を知らないとそんなハプニングになるが、当時を思い起こせば、コンクールのための練習になってしまうことが、なんとなく寂しいものだと思うようになった。
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