Day by DayのVo.2です。今回は年代に関係なく自分のライブラリーから「至高の一枚」をテーマにご紹介していきます。ご紹介の基準は、
1.高音質、音楽的録音の質が高いこと
2.企画が群を抜いている、あるいは、比べるものがないほど
3.ご紹介するに値すること
当然、3の基準が前提になるが、何分個人の趣味嗜好であるわけですので、ご容赦下さい。
さて栄えある最初のアルバムは、1968年録音の「ガブリエーリの饗宴」である。
ブラスアンサンブルがメジャーになったのは、1970年に発足したカナディアン・ブラス以降ではないかと思うが、このバンドについてはまた別の機会で紹介させていただくとして、今回は、二度と集合できない「フィラデルフィア管弦楽団の金管楽器奏者」というアルバムの紹介である。だが、このタイトルは不適切だろう。
録音場所が、フィラデルフィア・タウン・ホール(後にスコティッシュ・ ライト・カテドラルと改名)に由来していると思われるオリジナルタイトル名は、The Philadelphia Brass Ensembleである。メンバーは、クリーブランド管弦楽団金管セクション、フィラデルフィア管弦楽団金管セクション、シカゴ交響楽団金管セクション総勢19名が二日間に渡りたった一度のアンサンブルを組んだのである。
ガブリエーリの音楽の特徴には、大聖堂における左右のステレオイメージによる物理的な演奏方法によるものであるが、ステレオ録音がいよいよ本格的になる1960年代にこのような企画が生まれた背景かもしれない。それにしても、最高のブラス・アンサンブル、金管楽器のマスターサウンドがここに刻まれている。